News お知らせ
About Knee Smile プロジェクトについて
変形ひざ膝関節症の日本国内の有病者は、40歳以上の2人に1人、推計で2,500万人にも上ります。そのうち痛みなどの症状がある患者さんが約800万人いるといわれています*。
*大森豪、"変形性関節症の疫学研究-病態の自然経過と発症進行因子-"、
日本整形外科学会誌、93:508-518(2019)
ひざの痛みは、日常生活や仕事の効率の低下、
趣味やスポーツを楽しめなくなるなど私たちの日常に様々な影響を与えます。
アクティブで豊かな人生を過ごすためには、ひざを健康に保つことが重要です。
ひざの健康の重要性をもっと多くの人に伝えたい・・・
そんな思いを共有する企業が連携し、ひざの健康啓発を通じて持続可能な社会の実現を目指すプロジェクトです。

ひざの痛みを放置していませんか?

ひざの痛みの主な病気
「変形性ひざ関節症」
一度進行してしまうと
もとに戻すことが難しい病気です。
変形性ひざ関節症は、ひざの軟骨がすり減ることで、ひざに痛みが生じる病気です。症状が進行した場合には、強い痛みを感じますが、初期の段階では、時間の経過とともに腫れが引いたり、痛みが消失したりする場合があるため、受診のタイミングを逃してしまいがちです。
しかし、一度進行してしまうと元に戻すことが難しいため、できるだけ早い段階で適切な診断・治療を行うことが非常に大切です。

理事長
秋山 武徳 先生
詳細はこちら整形外科学 教授
石川 正和 先生
詳細はこちら教授
岡崎 賢 先生
詳細はこちら講師
中瀬 順介 先生
詳細はこちら中村 立一 先生
詳細はこちら秋山クリニック
理事長 秋山 武徳 先生
変形性膝関節症の患者さんは、日本に2500万人存在すると報告されています。その中には、年のせいだと放置されたり、ヒアルロン酸の注射や電気治療を延々と行われ、将来人工関節手術しか手立てがなくなる患者さんが少なくありません。誰しも、自分の膝を末永く維持(温存)し、自分の膝で歩き続けたいと願うはずです。そ のためには、軟骨が老化し傷み始めたタイミング(つまり軟骨の 老化が少なく変形が進む前)に、早めに診断し治療を開始することが重要です。私たちは、このような膝の健康に関する知識を多くの方々に広め、少しでも膝でお困りの患者さんのお役に立てるように活動していきます。
香川大学医学部
整形外科学 教授 石川 正和 先生
変形性膝関節症は、加齢や過度な負荷、外傷などによる関節軟骨の摩耗・変形により、膝の痛みや運動障害を引き起こす疾患です。特に中高年の女性に多く、軟骨は一度損傷すると再生が困難なため、治療が難しいとされています。主な原因は加齢、肥満、スポーツや労働による負荷、O脚・X脚などのアライメント異常です。予防には適正体重の維持、大腿四頭筋の強化、膝への過度な負担を避けることが重要です。保存療法として足底板(インソール)が見直され、膝への日々の負担を軽減します。自身の関節を温存するためには骨切り術や、自家培養軟骨細胞移植術を組み合わせた手術が有効です。適応がない場合は人工膝関節置換術が行われ、ナビゲーションシステムやロボット支援により精度が向上しています。変形性膝関節症は早期に適切な治療を受けることで進行を抑えられます。正しい知識と適切な治療を広めることで健康寿命の延伸を目指します。
東京女子医科大学整形外科
教授 岡崎 賢 先生
ひざの痛みを感じている人は40才ころから増えてきます。最初はときどき階段の昇り降りなどで感じる程度かもしれません。しかし中にはあるときふとした拍子にズキッと強い痛みが出ることもあります。例えばちょっと駆け出した時などに。そんなときは我慢せずにお近くの整形外科を受診してください。思わぬ半月板のケガが潜んでいるかもしれません。ほおっておくと変形性膝関節症になることも。このプロジェクトは一般の方と医療関係者の両方にひざの健康についての正しい知識と対処法を広めていく活動を行っています。
金沢大学整形外科
講師 中瀬 順介 先生
ひざの痛みで整形外科を受診した場合、レントゲン検査が行われることが多いです。レントゲン検査は重要な検査ですが、レントゲン検査で異常がなくても半月板、靱帯や軟骨がいたんでいる可能性はあります。痛みや腫れが続く場合には、詳しく調べてもらうのも良いと思いますので、かかりつけ整形外科医に相談してください。ひざ関節痛の場合も早期発見、早期治療が重要です。このプロジェクトの活動を通じてひざの痛みと対処法を学んでいただければ幸いです。
春江病院 関節温存・スポーツ整形外科センター センター長 中村 立一 先生
大昔は「五十肩」も「長命病」と呼ばれていましたが、今や「人生百年時代」です。一方で寿命より先に体の部品が壊れ、せっかく伸びた人生を有意義に過ごせない人が増えました。超高齢化社会の日本では、健康寿命が平均寿命より10年短いと言われています。健康寿命を短縮させる厄介者の代表が、患者数2500万人と推定される「変形性膝関節症」です。医学が進歩した今、変形の段階に応じたひざの「部品の修理法」があり、早い修理を行えば高いゴールが目指せます。早期治療で元気に歩いて百歳を迎えましょう!